第6回 シナリオライターは因果な商売?
06/09/20
七瀬です。
長い間、まったく更新できませんでしたが、その間に、こんな何もないサイトでも、いつの間にやら10,000ヒットを超えておりました。
これを機会に、見にきていただいているかたにも、多少なりとも楽しんでいただけるように、さらなるコンテンツの充実を図らねば、と思っております。

それにしても、前回更新したのは、ほぼ1年半前ですか?
あれから、いろいろなことがありましたが、いつもながらに挑戦の連続でしたね。そこでさまざまなかたにお世話になり、どうにかこうにか仕事をこなし続けて、現在に至るといったところです。
おかげさまで、継続的にご依頼をいただけるようになりましたが、これも一重にクライアント様、ユーザー様のお引き立てがあったからこそと、感謝しております。
2006年も早くも秋になってしまいましたが、来年に向けて、また忙しくなりそうです。
これからも、想ファクトリーをどうぞよろしくお願い申しあげます。


さて、想ファクトリーは常時スタッフを募集しておりますので、そちらもよろしくお願いしたいところなのですが……。
とはいえ、フリーのシナリオライターというものは、安定からはほど遠い、けっこう因果な商売で、普通の人には決してお勧めできる職業ではありません。
そのせいなのか、長くこの仕事を続けている人はほんとうに少ないと実感しています。ここ数年、毎年のように古参のシナリオライターさんが廃業しておられますが、それも当たり前のことなのかもしれません。
そういうときには、とにかく続けていくことがたいせつなのだ、と思うようにしています。どんなに苦しくとも続けてさえいれば、それなりに経験も得られ、そのうちに幸運も巡ってきますが、辞めてしまえば、後には何も残りません。

たしかに、シナリオライター稼業は楽なものではありません。
それなのに、そんな商売をどうして続けているのかと言えば、私などは、やはり、文章を書くことを天職だと思っているから、ということ尽きます。
それゆえに、たとえあたえられたプロットでも、あるシーンをうまく書けたら、何とも言えない喜びがあります。そういった、ささやかな満足感が得られたときにこそ、この商売の醍醐味があると思っています。
それは、ただの自己満足に過ぎないのかもしれません。しかし、書き手が楽んでいないのに、読み手を楽しませることができるわけもありません。
だから、うちのスタッフにも、「書くときは楽しんで書くように」とよく言います。
どんな仕事でもそうだとは思いますが、それを使命や苦行のように捉えて励んでも、それだけではあまりいい結果は出ないものです。いつもどこかに、遊び心とも言える「心のゆとり」を忘れずに持っていたいものだと思います。

シナリオライターは小説家ではありませんので我侭は許されませんが、指定された枠組を逸脱しない限りは何をどう書くかは当人に委ねられています。そのあたえられた条件の下で、おもしろいものを書けるかどうかが、腕の見せ所です。
そういった意味で、新しい仕事はどんなものでも楽しみです。
願わくば、いつも納得のいく結果が出せますように……。


ところで、しばしば誤解されているのですが、企画(作品のコンセプトと、キャラクターの設定まわりなど)の立案、ストーリー(お話の全体的な組み立て)の構成、プロット(各シーンの詳細な内容)の作成は、主にプランナーさんのお仕事です。
私どものようなシナリオライターは、基本的に、必要な資料をいただき、演出に関する指示を受けながら、プロットをシナリオ(台詞と描写)に書き起こすのが役目です。
たいていは、プロットに、シーンごとに「そこに誰がいて、どんなことが起こり、どんな結果になるのか」「その意図や背景」などが指定されています。エッチシーンになれば、さらに「プレイの種類とその流れ」「クライマックスがどうなるか」なども指定されます。ばあいによっては、キーとなる台詞まで既に書かれていることもあります。

そういったわけですので、腹バットも、獣姦も、器具プレイも、プロットにそう指示されていたからで、うちから出たアイデアではありません(苦笑)。
(企画から参加の《背徳の学園》は除きます。あれだけは、Liquidさんのディレクターさんのお許しを得て、内容のほとんど全てを私が決めさせていただきました)
シナリオが盛りあがらない、詰まらないというのはシナリオライターがまずいわけで、そこでお叱りを受けるのは当然ですが、さすがにストーリーやプロットの作りに関しましては、私どもだけでは何ともし難いものがあります。
ただ、どんなストーリーやプロットでも、おもしろく書いてみせるのがシナリオライターの存在価値であるとも言えるわけで……。
いずれにいたしましても、どこまでも精進あるのみですね。

第5回 光陰矢の如し。
05/06/02
七瀬です。

ずいぶんと長い間、更新ができませんでした。シナリオの締めきり、企画の立ちあげなどが重なってしまい、作業に追われているうちに、あれよあれよと時間が過ぎ、いつの間にか、春が終わってしまっておりました。ゴールデンウイークも、当然のように休めなかったり。それでも、ようやく一息つけるようになりましたので、このホームページも、定期的に更新していくようにいたします。

しかし、これだけ間が空いてしまいますと、ネタがありすぎて、何を書いたものか悩みますね。
とりあえず、サッカーネタは置いておいて(大黒スゴイとか、京都勝ってるなとか、ジーコ辞めろとか、いろいろありますが)、久しぶりに真面目に仕事の話など。

実は、この春、一挙に3人の新しいシナリオライターさん(そのうち、1人は雑誌系のフリーライターさんで、2人は新人さん)といっしょに仕事をすることになったのですが、いきなり人数がふえた影響が早くも出てきております。
人数がいるということは、それだけこなせる仕事の量がふえるということで、シナリオチームとしてはいいことなのですが、そこで問題になるのが作業の指示や統括、シナリオの監修です。うちのばあい、これを私1人で行っていますので、正直なところ、体がふたつ欲しいといった状況にあります。私もシナリオを書くのが本業ですので、そちらとの両立がきびしくなってきました。
私が全てに目を通して判断を下すということをしているおかげで、既に、作業がそこで停滞するというボトルネック現象も起きてしまっています。
そのため、「七瀬さんは書かなくていいですから……」とスタッフにも言われてしまう有り様です(ははは……)。このままでは遠からず、私は管理者に専念するしかなさそうです。
まあ、それもしかたがないことかもしれませんが、やはり、物書きとしては、人の原稿を見ているばかりではおもしろくありません。そういった意味では、スタッフの誰かに私と同等の仕事を引き受けてもらえばいいのですが、これもすぐには難しそうです。
それもこれも、シナリオライター陣みんなががんばってくれているから言えることで、贅沢な悩みなのかもしれませんが、けっこうキツイですね。

ただ、仕事を続けていると、もちろん、いいこともあります。前回のコラムで、業界内でクリエーターの知り合いがいない、と書いたところ、いろいろとメールをいただいたり、ホームページにリンクを張っていただいたり。そのうちの何人かのかたとは、継続的に連絡をとりあっていますが、そういったことがあると、とても嬉しいですね。

また、企画のお仕事も、ぼちぼちと依頼が来ております。このあたりはフリーのいいところなのですが、ひとつお仕事が決まるごとに、がらりと状況が変化しますので、常に新しい刺激、新しい挑戦があるというのは、ほんとうにありがたいです。
個人的にも、頭の中でぐるぐると渦を巻いていた、いくつかの漠然としたアイデアがかたちになり、企画としてまとまってきています。そういう意味では、こちらで温めた企画を売り込んでいくということも、そろそろしていきたいですね。

***

ところで、今回の更新で、リンクのページを拡張いたしました。
新しくリンクさせていただいたのは、現在お仕事をいただいておりますRadiさん、Waffleさん、この仕事をはじめる前から個人的に親交のあるTouchableさん(代表のスミスミさんには、いろいろとお世話になっております)のほか、シナリオライターさんやコンポーザーさんなどです。
もみあげルパンRさんは、アトリエかぐやさんでお仕事をごいっしょさせていただきました。
三波雄さんは、私の古くからの友人の友人です。
井出今日子さんは、これまたかぐやさんでごいっしょさせていただきました。
レビューサイトのドクター迦楼羅さんからは、ご挨拶のメールをいただきました。
遅ればせながらようやくリンクさせていただきましたので、今後ともよろしくお願いいたします。

第4回 本年もよろしくお願い申しあげます。
05/01/06
七瀬です。

あっと言う間に年があけて、2005年になりました。
遅ればせながら、想ファクトリーを本年もよろしくお願い申しあげます。

さて、年のはじめということで、新年の抱負でも。
スケジュールを守り、良質の(それも、エロイ)シナリオを提供し続けることは当然として、次なるステップとして、目標にしたいと思っていることとは……。

・企画の売り込みを積極的に行っていくこと。

クライアントさんの要望に合わせてシナリオを書くことには、職人的な喜びがあり、さまざまな経験を積んで、スキルを高めていくためにも必要なのですが、それだけではやや淋しいものがあります。
やはり、シナリオライターといたしましては、企画をまかせていただき、プロットやキャラクターを作って、何もないところから1本のストーリーを書きあげてこそ、ほんとうの意味で仕事をしたと言えます。
そのためには、いいアイデアがなければなりませんが、こればっかりは誰でも思いつくようなものでは駄目ですので、じっくりと時間を掛けて練っていきたいですね。
そう言えば、以前、チーム内で企画のコンペをしていたこともありました。
最近は日々の作業にかまけてすっかり忘れられてしまっておりますが、復活させてみようかと思っています。

・業界内の人脈を築くこと。

フリーの弱いところなのですが、基本的に自宅作業ですので、同じ業界内ですら、なかなか他のクリエーターのかたとお知り合いになる機会がありません。
しかし、せっかくお仕事でごいっしょしたのに、何ら個人的な関わりを持つことなく、そのまま散り散りになっていくというのも侘しいものです。
そういう話は他所でもよく聞きますので、同じように思っておられるクリエーターのかたも少なくないようです。
そこで、原画家さん、シナリオライターさん、コンポーザーさんなど、同じ業界内のクリエーターさんに連絡をとって、横のつながりを密にしていきたいと思っています。
もしかすると、そこから何か生まれるものもあるかもしれませんので。

***

ところで、年末年始の間、七瀬はどうしていたかと言いますと……。

まず年末は、3年ぶりくらいに仕事部屋の模様替えをしておりました。
資料と言えば聞こえがいい、不要な書類、雑誌の山があたり構わず築かれていたのを一掃して、見違えるようにすっきりした状態になりました。
打って変わって年始は、ご他聞に漏れず、実家で食って飲んで寝るを繰り返すばかりで、だらけた毎日を送ってしまいました。
それでも、久しぶりにゆっくり休めて、リフレッシュできたのは良かったです。
心機一転、これで仕事も捗るようになると思います(たぶん)。

昨年からの仕事に、新しい仕事と、書かなければならないシナリオが溜まっています。
休んでいる暇はありません。
とりあえず、春までは、ひたすら書き続けるしかなさそうです。
体調にだけはじゅうぶん注意して、この最初の山を乗り越えたいですね。

ところで、この雑記ですが、いちおう想ファクトリーのメンバーの持ち回りのはずなのですが、どういうわけか私ばかり書いていますね。
次あたり、小沢くんか桜澤さんに書いてもらいたいところです。

第3回    あしたがあるさ。
04/12/27
七瀬です。

負けました……。
しかも、目もあてられない惨敗です。
まさか、あんな負けかたをするとは思ってもいませんでしたので、失望も大きいです。
松波が1点返してくれたのは、嬉しかったですけど。

ともかく、これで2004年も終わりです。
いろいろあった1年でしたが、想ファクトリーにとっても、みなさんにとっても、来年はもっとすばらしい年になればいいですね。
ちょっと早いですけど、良いお年を。

第2回    クリスマス&天皇杯準決勝。
04/12/24
七瀬です。

世間はすっかりクリスマスですね。
いちおう自営業者(自由業)の私は、普段は土日もあまり関係なく仕事をしていたりするのですが、さすがにクリスマスくらいはそれらしく楽しもうと、昨日(23日)に一足早くケーキをぱくついて、安ワインで酔っ払いました。
いつもはビール党だからか、ワインを飲むと必ず二日酔いになるのですが。
まあ、たまにはいいかな、と。

で、クリスマスイヴには、やはり、仕事をしております(苦笑)。
聖なる夜に、性なるシナリオを書いていると、ちょっとシュールで笑えてきます。
恋愛沙汰はもう現役じゃないので、道行くカップルを見ても羨ましいとは思わないのですが、わびしいきもちにはなりますね……。

***

それより、あしたはいよいよ天皇杯の準決勝です。
我がガンバ大阪は、東京ヴェルディとの決戦に臨みます。
これに勝ちさえすれば、元旦は国立で戦えます。
そして、それにも勝てば、天皇杯です!!

無冠のガンバにとって、これはぜひとも獲りたいタイトルです。
落とすわけにはいきません!
相手が苦手の緑チーム(ヴェルディ)さんというのが不安ですが、相性なんぞ吹きとばすような熱い試合をして、快勝してもらいたいものです。
エースFWの大黒が怪我で出られない確率が大ですが、吉原ががんばってくれるはず。
いざとなったらミスターガンバの松波もいるので、何とかなるでしょう!

思えば京都パープルサンガも天皇杯を制したことがありました。
あのときは興奮しながら、これがガンバだったらと思いましたが、そんな思いもこれまでになるはず?
頼むぞ、太陽のイレブン!

第1回    ホームページ開設に寄せて。
04/12/14
七瀬です。

想ファクトリーも、設立から1年半が過ぎ、遅ればせながら、ようやくホームページを立ちあげることになりました。
仕事の内容からも、あまり必要性は感じていなかったのですが、おかげさまで、最近ぼちぼち名前が知られるようになって参りましたので、それなら、といったところです。

しかし、これまでのことを思い返すと、けっこうあっと言う間の1年半でしたね。
目の前の仕事をこなしているだけで精一杯だったからかもしれませんが、時間の経つのは早いものです。
最初はわからないことも多くて、失敗も多かったですが、いろいろな仕事をしているうちに、だんだんノウハウと言いますか、経験値が溜まってきた感じがします。
少しは落ち着いて、まわりを見渡せるゆとりが持てるようになってきたような……。

それでも、まだまだシナリオチームとしてはこれからですので、クライアント様、ユーザー様のご要望にお応えするためにも、もっともっと、がんばっていきたいと思っております。

***

ところで、七瀬はサッカーファンなのですが(サポーターと言うほどコアなファンではありませんが)、何だか今年は煮えきらないシーズンでした。

Jリーグ開幕以来応援しているガンバ大阪は例によって優勝に絡んだ(だけ)でしたし、地元の京都パープルサンガはJ1昇格を果たせませんでした。
しかも、ジーコ・ジャパンは、相変わらずの強いのか弱いのかよくわからないチームで、代表の試合もおもしろくありません。
2002年のワールドカップのシーズンは、仕事そっちのけでTVにかじりついていたものですが、いつの間にか、そういう情熱も薄れてしまいました。

とりあえず、いまはプレミアリーグにいる稲本の復活と、フランスに渡った松井の活躍を願っております。

来年には、いよいよワールドカップの最終予選もはじまります。
たまには、体の芯から熱くなれる試合を見たいです。
けっきょく、今年は一度も万博に行きませんでしたが、来年はスタジアムでうまいビールが飲めるといいなあ……。
(いや、西京極でもいいんだけど……)



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